機能訓練指導員として働く
治療家にインタビュー
「介護」の重要性が増す世の中で、
利用者さまの力になりたい―――
機能訓練指導員の経験有
ある日のお仕事の流れ(現職)
働き方
お休み自体はシフト制ではありますが、仕事の日も残業がそこまで発生しないので、オンオフメリハリ付けた働き方はできていると思います。
機能訓練指導員としてのやりがい
今の職場ではケアプラン*をメインに利用者さまの方と関わりを持つことが多いです。利用者さまの中には「自分でトイレに行けるようになりたい」といった要望を言ってくださる方もいるので、それに応えたいと思っています。
そのためにどう歩行を安定させるかなどを考えて動いているので、実際に利用者さまの方のできることが増えたり、生活動作に改善が見えたときはとても嬉しいです。
ケアプラン(介護サービス計画書):
要介護者が適切な介護サービスを受けられるように、その人の状態やニーズに基づいて作成される計画書のこと。要介護者やその家族、ケアマネージャー(介護支援専門員)によって協力して作成される。
柔道整復師の経験で活かせていると思うこと
機能訓練指導員には、理学療法士や作業療法士、看護師といった職種の方もなることができます。同じ機能訓練指導員とは言え、持っている資格によっても発揮できるバリューには違いがあります。
柔道整復師は、やはり対処療法に強いと思います。骨格や筋肉といった身体の仕組みが分かっているので、この動作をするとこの筋肉が使える等が分かります。
ご年配の方は、骨折しやすい傾向もあるので、その方の体格や姿勢に合わせて、こうリハビリしていったら良い、こうやったら怪我が防げるというアドバイスができるところは強みだと思います。
今後出来るようになりたいこと
認知症の症状をもっと知って、利用者さまの方との関わりに活かしていきたいです。一言に認知症と言っても、前頭側頭葉型認知症なのか、レビー小体型認知症なのか等で利用者さまの症状も異なります。
同じ機能訓練をしていただく場合でも、声がけの仕方を変えた方がより効果的だったりします。その為にも脳神経に関わる知識をより身に着けて、利用者さまの方の力になれたらと思っています。
機能訓練指導員の「先輩」としてのアドバイス
私自身、デイサービス、特別養護老人ホーム※での機能訓練指導員として働いていますが、職場によって求められる利用者さまとの関わりが異なります。具体的にどんなことをするのかイメージを持てていると、良くも悪くも入社後のギャップを減らすことのではないかと思います。
また、機能訓練指導員は配置人数が決して多いわけではないので、手厚い研修を受けることが難しいことも多いです。法律も変わるので、個別機能訓練計画書※の書き方など、ネットにも分かりやすく掲載されているので、ある程度自分で分かっているとより仕事がしやすいと思います!
特別養護老人ホーム(特養):
生活が困難な要介護者が、長期的に入居する施設。24時間体制で介護が行われ、日常生活の支援がメイン。(要介護度3以上)
個別機能訓練計画書:
高齢者や要介護者に対して機能訓練を行う際に作成されるもの。利用者1人ひとりの身体機能や生活状況に合わせて、最適な訓練内容を定め、目標達成に向けた具体的なアプローチを記載する。