臨床検査技師(MT)が転職する際、大きな関門になるのが「面接」です。面接を前にして不安に感じている方や、面接がいつもうまくいかないという方もいるかもしれません。

転職では面接の印象によって合否の7割が決まるとも言われているため、面接で通らない理由を把握し、対策を講じるのは転職を成功させるカギと言っても過言ではないでしょう。

今回は、面接で落ちてしまう理由や見られているポイント、面接で落ちないコツについて詳しくご紹介していきます。

1. 面接で落ちてしまう理由

臨床検査技師(MT)が面接で落ちてしまうのには、どのような理由が考えられるでしょうか。ここでは3つの理由について考えてみたいと思います。

 ①.基本マナーができていない

面接で落ちてしまう理由としては基本的なマナーができていないことです。いくら優秀な人材でもマナーがなっていなければ、一緒に働きたいと思ってはもらえません。

面接官は応募者の第一印象で採用か不採用かを決めるとも言われていて、応募者はドアを開けてから席に着くまでの30秒間で合否が決まるほど、基本的なマナーは大切です。

 ②.志望動機がはっきりしていない

面接で落ちる応募者の特徴としては、志望動機がはっきりしていないことも挙げられます。志望動機があいまいだと、仕事に対するやる気がないと判断されてしまう可能性があるからです。

志望動機を伝える際にはMTとして大切なコミュニケーション力も見られています。とくに病院では患者さんと接したり、ほかの医療スタッフと連携したりする必要があるのでコミュニケーション能力も重視されています。

 ②.仕事内容を理解していない

面接で落ちる別の理由としては、仕事内容をよく理解していないということもあります。仕事内容をよく理解していない場合は応募に対しての本気度が疑われるため、不採用になるケースが多いです。

仕事内容をしっかり理解していれば、病院や企業が求めている人物像を知ることができるので、自己PRもしやすくなり、面接対策にもなります。

2. 面接で見られるポイント

面接ではどのような理由で面接に落ちることがあるか分かりましたが、次に面接で見られるポイントについて掘り下げて見てみることにしましょう。

 ①.基本的なビジネスマナー

面接では基本的なビジネスマナーを身に着けているかどうかが見られます。

身だしなみから、立ち居振る舞い、あいさつなどから面接官は応募者のレベルを推測しています。

 ②.書類上の印象と実際の印象が違わないか

面接では書類上の印象と実際の印象に違いがないかもチェックされています。

せっかく書類では印象が良かったのに、実際に会ってみると印象が悪いということがないようにしたいものです。

 ③.病院との相性や入社意欲

面接官は応募してきたMTができるだけ長く職場で働いてほしいと考えているため、病院との相性や入社意欲がどれほどあるかということにも注目しています。

3. 面接で落ちないコツ

ここまで見てきた臨床検査技師(MT)の面接での重要なポイントを踏まえたうえで、面接に落ちないようにするにはどうすればよいでしょうか。3つのポイントをご紹介します。

 ①.身だしなみをチェックする

医療機関ではとくに清潔さが重要視されるので、身だしなみを整えて清潔感を出すことは大切です。服装については黒やグレーといった無難な色のスーツを選ぶと良いでしょう。

女性の場合、メイクに関しては濃すぎず、薄すぎない適度なメイクが良い印象を与えます。面接ではメイクも身だしなみの一つですので、よく準備して臨むようにしましょう。

 ②.仕事内容を調べておく

面接を受ける前には、応募先の病院やクリニックの仕事内容をきちんと調べて、自分なりの臨床検査技師像をイメージしておきます。なぜ仕事内容に魅力を感じるかを説明できるようにもしておきます。

応募先の理念や経営方針、代表者の考え方などもできるだけ調べておくと、なぜその職場でなければならないのかという志望動機を明確に話すのに役立ちます。

 ③.明るく元気に振る舞う

これはMTに限ったことではありませんが、面接の際に明るく元気に振る舞うことも大切です。元気さが足りないと面接官は病院での対応業務に不安を感じ、不採用になる可能性があるからです。

面接では緊張しがちなため、表情が硬くなってしまうのはやむを得ませんが、表情や声のトーンに明るさが感じられないと印象が悪くなるので、声をいつもよりワントーン上げるなど工夫しましょう。

4. 転職エージェントで練習もあり

面接に不安がある方は転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントでは面接の練習相手になってくれるだけでなく、プロの視点から客観的なアドバイスもしてもらえます。

面接での基本的なマナーや話し方をはじめ、志望動機や自己PRの内容についてもどうすればしっかりアピールできるか教えてもらえるため、一人で練習するよりもスキルを磨くことができます。