これから臨床検査技師(MT)として働くことを考えている方の中には、残業がどの程度あるのか気になっている方も多いのではないでしょうか?
また、現在すでにMTとして働いている場合でも、残業が多いように感じてできるだけ業務時間の短い職場に転職したいと考えている方もいるでしょう。
残業が少ない職場であれば、早く帰宅することができたり、プライベートの時間を増やしたりすることもできるので、ライフワークバランスを重視する方にはメリットが大きいと言えるでしょう。
今回は、そんなMTやMTを目指している方のため、残業は多いのかどうかや、どのような残業の業務内容があるのか、残業の少ない職場を見つける方法ついて詳しくご紹介していきます。
目次
1. 残業は職場で異なる
臨床検査技師(MT)の残業の多さは職場によって異なるのが実情です。ここでは、施設形態による違いと職場単位での違いに注目してみていきたいと思います。
①.施設形態による違い
多くのMTが働いている病院では、残業が少ない傾向があります。病院の規模によっては夜間の当直や休日出勤などがありますが、時間外の仕事は当番者に引き継ぐことが多いため残業は少ないです。
逆に残業が多い職場としては、臨床検査センターがあります。毎日大量の検体が医療機関から送られてくるので仕事量が多く、施設にもよりますが、月に20~30時間残業というケースもあります。
治験施設支援機関などで働いている場合は、毎回違う医療機関にいかなければならないので、自宅から遠い施設で治験がある場合などには帰宅時間が遅くなる可能性があります。
②.職場単位による違い
残業時間は施設形態によって異なりますが、同じ病院でも職場によって異なるケースがありますので、面接のときなどにしっかり確認することが大切です。
たとえば大規模な病院で交代制の場合は、時間外の仕事を引き継ぐことができますが、夜勤などがない場合は、突発的に緊急検査を実施しなければならなくなって残業が必要なケースなどが考えられます。
また、臨床検査センターでも病院内のブランチラボで働く場合は残業が少ないのに対して、臨床検査センターで働く場合は残業が多いといった違いがあります。
2. 一般的に臨床検査技師の残業は少ない
臨床検査技師(MT)の残業が多いか少ないかですが、あくまで平均的な残業時間でいうと、厚生労働省がまとめた「令和2年度賃金構造基本統計調査」では、1ヶ月の超過実労働時間数が9時間となっています。
ほかの医療職と比べた場合は、医師が14時間、薬剤師が8時間、看護師が6時間、理学療法士が4時間となっているので、MTは医療職としては比較的に残業時間が多いと言えるかもしれません。
ただ、ほかの業種と比べると、一般的なMTの残業時間は平均的か、もしくは少ない方だと言えるでしょう。また、1章でも取り上げたように、職場によっても大きな違いがあります。
3. 残業で行われる業務や発生する理由
次に臨床検査技師(MT)が残業を行う場合の業務内容や、残業が発生する理由について考えてみたいと思います。
①.残業で行う業務
残業で行う業務内容も働く職場によって違いますが、病院であれば、突発的な検査が入った場合などが考えられるでしょう。また、業務後の勉強会などが入る場合もあります。
臨床検査センターで働く場合は、時間内に終わらなかった検査を残業によって対応するケースが多いと言えるでしょう。
②.残業が発生する理由
検診センターで働くMTの場合は、企業の健康診断の時期になると忙しくなり、残業が発生するケースがあります。ただし、時期は決まっているので、前もって計画することが可能です。
治験施設支援機関などで働く場合には、被験者に好ましくない症状などが出た場合に対応したり、報告書を書いたりするため、残業が発生することがあります。
4. 残業が少ない職場への転職相談は検査技師人材バンクへ
ここまで見たきたように臨床検査技師(MT)の残業は、勤務する施設や職場によっても異なってきます。できるだけ残業が少ない職場に転職したいと考えている場合は、「検査技師人材バンク」がおすすめです。
検査技師人材バンクでは専門のアドバイザーが相談に乗ってくれ、残業の少ない職場など希望に沿った求人を紹介してくれるので、希望通りの転職を成功させることができます。
残業が少ないなど好条件での転職は競争が激しくなる傾向がありますが、検査技師人材バンクでは転職のプロの力を借りて対策を行うことができるので、ライバルに差をつけることできます。
現在残業が多い職場で働いているMTの方や、これからMTとして就職するにあたって残業が少ない職場を探している方も、ぜひ検査技師人材バンクを利用してみてください。