臨床検査技師の就職・転職をする際には履歴書を作成する必要がありますが、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか?とくに「志望動機」や「趣味特技」と言った項目は何を書けばよいか悩むポイントかもしれません。
今回は、履歴書の「志望動機」や「趣味特技」をどう書けばよいかということを中心に、履歴書の基本的な書き方や、間違いやすいポイントなどを詳しく解説します。
目次
1. 志望動機は応募先との相性の良さをアピール
採用担当者は志望動機を見て、入社後にどのように活躍してくれるかを判断しているため、履歴書を書くにあたってとくに重要です。
ここでは、志望動機を書く際に注意すべき点や、どのような内容が評価されやすいかをご紹介します。
志望動機を書く際の注意点
志望動機はあまりに書き込みすぎてしまうと読みにくいですし、少ないと十分にアピールすることができませんので、150字~250字を目安に書くと良いでしょう。
原則的には敬語で書くようにし、応募先の医療機関や企業のことは、「御院」や「御社」ではなく、「貴院」「貴社」と記載するようにしましょう。
どんな志望動機を書くべきか
具体的な志望動機の内容ですが、応募先との相性の良さをアピールすることが重要です。
臨床検査技師としてアピール可能なポイントとしては、正確にコツコツと検査を続けることができる集中力や、ほかの医療従事者・患者とのコミュニケーション能力などがあるでしょう。
具体的には「超音波検査の経験は○○年なので、貴院の即戦力として活躍できる」とか「前職では扱ったことのない機械や検査の知識を身につけ、貴院に貢献していきたい」など、自分自身がこれまで臨床検査技師としてどのような経験を積んできたか、今後どうなりたいかを強調して書くと良いでしょう。
2. 趣味特技では人柄をアピール
趣味または特技の項目は採用に直接影響するわけではないとはいえ、応募者の人間性を見ることができるので、意外と注目されているポイントと言えます。
ここでは、趣味特技欄を書く際の注意点を考えてみたいと思います。
どんな趣味や特技を書くべきか
良い印象を与えられるような、人柄をアピールできるような趣味や特技を書くと良いでしょう。もしくは、応募企業や職種の特徴に関連したものなら、入社後に活躍してくれそうな印象を与えられます。
臨床検査技師であれば、写真を撮るといった趣味やPCスキルなどの特技も良いかもしれません。
履歴書に記載できる趣味や特技がないときは?
特別な趣味や特技がないと感じる人の場合でも、書き方に一工夫を加えるだけで印象に残るような趣味や特技に見せることができます。
たとえば、特技として「初対面の人ともすぐに仲良くなれること」を挙げることによって、入職後に良好な人間関係を築ける人材というイメージを印象付けることができます。
3. 履歴書の基本ルール
履歴書はただ応募者の情報が羅列してあるだけの書類ではありません。応募をするにあたって第一印象を左右する大切な書類の一つと言えます。
そのため、履歴書を書くにあたっては押さえておきたいポイントや基本的なルールがあります。ここでは、その中から3つのポイントをご紹介したいと思います。
読みやすく、ていねいな文字で書く
履歴書は手書きで書くのが基本ですが、読みやすく、ていねいな文字で書くようにしましょう。
一字一字ていねいに書かれているだけで、採用担当者の印象が良くなります。確かに人によって字のうまい下手はありますが、字を書くのが苦手な人でも時間をかけてゆっくり書けば、その気持ちは文字に現れます。
誤字や脱字に注意し、略字は使わない
履歴書を作成するときには誤字や脱字にも注意しましょう。
誤字や脱字で不採用になることは稀ですが、少しルーズな印象を与えてしまう可能性は十分にあります。また同じような理由で、普段の癖で略字を使ってしまうことがないように気を付けましょう。
入学や卒業、入社や退社などの年月を正しく記載する
入学や卒業、入社や卒業の年月はとくに間違いやすい部分なので、しっかり確認しながら記入するようにしましょう。年月日は西暦か和暦か統一して記入します。
基本的には中学校の卒業か高校の入学から記入します。学校名や会社名は正式名称が必要なので、母校や在籍した会社の正式名称を事前に調べておきましょう。
4. 作成時に注意したい3つのポイント
最後に履歴書を作成するにあたって間違いやすいポイントをご紹介します。
自分のスキルや経験が十分伝わる履歴書を作成する
採用担当者に魅力的な人材だと感じてもらうためには、応募先の病院や施設が求めている人材についてよく理解し、そこで活かせるスキルや経験を強調する必要があります。
市販の履歴書を購入する場合は、自分がアピールしたい項目が大きく取ってあるものを選択するなど自分に合った履歴書を選ぶのもポイントです。
すべての項目を記入し、空欄を作らない
資格や処罰など、書くことがない場合に空欄にしたまま履歴書を提出しないようにするのも大切です。すべての項目に記入された履歴書によって、採用担当者に誠意や意気込みを伝えることができるからです。
もし、書くことがなくて空欄になってしまう場合には、記入漏れと勘違いされないように「特になし」と記入すると良いでしょう。
応募する会社ごとに履歴書を作成する
返送された履歴書をほかの病院や施設の応募に使い回すのもNGです。
当たり障りのない内容で作成したものは採用担当者にすぐに分かりますし、やる気がないと思われかねません。病院や施設ごとに求めている人材は違うので、必ず応募する企業ごとにアピールする内容を変えて作成しましょう。
5. まとめ
就職や転職の書類審査では、履歴書の書き方ひとつで決まってしまうことも多いようです。
この記事で紹介した注意点を参考にしながら、なぜその職場で働きたいのか、自分のポイントはどういったところかを簡潔にアピールして印象付けるようにしましょう。